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白井 浩; 安積 正史
JAERI-M 86-024, 38 Pages, 1986/03
安全係数qが1である有理面が、プラズマ中に2ケ所以上存在する磁場配位において生ずる、マルチ・ティアリング・モ-ドの線形安定性およびその非線形発展を、低ベ-タ、円柱近似の簡約化されたMHD方程式を数値的に解くことによって調べた。線形計算の結果、ポロイダルモ-ド数m=1のマルチ・ティアリング・モ-ドの最大固有値に対応する固有関数は、プラズマ中心から何れかのq=1の有理面まで有限値を取り、プラズマ中心まで摂動が及ぶ事が示された。非線形計算の結果では、マルチ・ティアリング・モ-ドによる磁束の入れ替えがプラズマ中心まで及び、内部ディスラプションに及る場合と、プラズマ中心は変化を受けず、局所的な磁束の入れ替えで飽和する場合がある事が示された。この非線形現象の違いは、初期状態における磁気軸及び各有理面での磁束関数の値によって説明する事が出来る。
栗田 源一
JAERI-M 82-093, 56 Pages, 1982/07
トカマク・プラズマのMHD的ふるまいが時間依存コードを使って数値的に調べられた。まず理想MHDモードに関して位置不安定性を含んだ外部不安定性の解析を行なった。そのために線形と非線形の理想MHDコードが開発された。線形コードによって外部キンク不安定性に対するトロイダル効果と導体壁の効果が詳しく調べられた。又新しいリゾーニングのアルゴリズムを考案しそれが円筒配位に於て軸対称なプラズマの摂動を数値的に充分良く表現することを示した。次に抵抗MHDモードに関して我々は簡約化された抵抗MHD方程式を使った非線形コードを開発した。そのコードを使って我々は大破壊型不安定性の過程と低n抵抗モードの性質を調べた。そしてトロイダル効果と有限ポロイダルベータの効果が重要であることを見出した。その結果から大破壊型不安定性の初期化に関して新しいシナリオを提案した。
田中 幸夫*; 安積 正史; 常松 俊秀; 竹田 辰興
JAERI-M 8656, 45 Pages, 1980/02
非線形抵抗性MHDコード「AEOLUS-R1」を開発した。本コードはMHD方程式から導びかれる還元方程式を、ヘリカル対称性を仮定して解く。動径方向には差分法を、角変数についてはフーリエ展開を使用して数値計算した。時間積分についてはCrank-Nicolson陰解法と蛙飛び法を組み合せた方法を使用している。この数値計算法は単純陽解法と比較してCPU時間を1/10-1/15程度に減少させた。また、本コードを使用してm=1/n=1の鋸歯状振動、m=2/n=1の磁気島形成を調べた。